ハイヒールと姿勢との関係

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ここではハイヒールと姿勢との関係について解説していきます。

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ハイヒールを履いてる人はキレイな姿勢である場合が多いように思うけど、何か問題あるの?

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確かにそう見えますね。そういった事を含めてここで解説しましょう。

目 次

ハイヒールを履くと姿勢全体が変化する

 ハイヒールには他の靴にはない特徴があります。それは、姿勢全体を変化させる靴だという点です。

 そうなる理由は、「カカトを高く持ち上げる」というハイヒール独特の構造にあります。

 カカトを持ち上げられた状態とは、からだが前傾している状態です。そのままではバランスが不安定ですから、安定した状態に体を動かす必要があります。その為、姿勢全体が変化するのです。

 このハイヒールによる姿勢変化には、メリットとデメリット双方があります。この事がハイヒールを履く事について賛否両論のある理由だと私は考えています。

 そこで、ここでは公平をきするために、ハイヒールを履くデメリットとメリットの双方を解説していきます。

ハイヒールを履くメリット

 まずは、メリットの方から見ていきます。

 ハイヒールを履くメリットを一言で言うと「からだがキレイに見えるようになる」という事でしょう。

 ハイヒールを履くとカカトは持ち上がり、からだは前傾する事になります(下図左)。この不安定な状態を安定させるには、からだを反らして荷重を後ろにずらすしかありません(下図右)。

ハイヒールを履く事は斜面に立つのと同意
左)カカトが持ち上がりからだが前傾する。右)バランスをとる為に胸を張った状態になる

 変化後の姿勢を見ると、いわゆる「胸を張った姿勢」になっている事がわかります。

 ハイヒールを履くと背筋の伸びた感じがするのはこの為です(実際は伸びていないのですが)。又、胸を張った姿勢は洋装が似合う姿勢でもあります。胸を張る事でプロポーションにメリハリが出てスマートな見た目になるからです(下図参照)。

胸を張った姿勢が美しい理由
胸を張ると美しく見える理由

 つまりハイヒールには、履いただけで自然と胸を張った姿勢になる事ができて、合わせて洋服の似合うプロポーションの良い見ためになるという大きなメリットがあるのです。

ハイヒールを履くデメリット

 その一方、ハイヒールを履くことにはデメリットもあります。

 ハイヒールを履く事のデメリットを一言で言えば「からだに悪い」という事につきます。

 そうなる原因も、やはりハイヒールを履く事による姿勢変化が原因です。

 実は、胸を張った姿勢はからだには強い負担となるのです。

 胸を張った状態を維持するには強い「力」が必要です。何故なら、胸を張る動作とは、背すじを伸ばす動作ではなく「胸を上に突き上げる」動作だからです。

胸を張る動作
胸を張ると背中に力が入る

 「胸を上に突き上げる」には、背筋を強く緊張させなければいけません。可能であれば実際に胸を張ってみてください。背中の中央が強く緊張する事が感覚的にわかるはずです。

 このような背中の緊張した状態が続けば、当然疲労とストレスが蓄積して、肩こりや頭痛、背部痛などの症状が現れるらようになります。

 又、胸を張る姿勢には必ず「反り腰」が伴います。そして反り腰は腰痛になる主な原因です。ハイヒールを履くと腰痛になりやすいのはこの事が原因です。

 胸を張った姿勢による症状は、これ以外にも多数もあります。詳しくは、以下の記事を参考にしてください。

 

 このように、ハイヒールを履くことは、からだに大きな負担をかけるというデメリットもあるのです。

ハイヒールとの上手な付き合い方

 さてここまでで、ハイヒールを履く事にはキレイになるというメリットと、からだに悪いというデメリットの双方があるという事がわかりました。

 実際の所、見た目も健康もそれぞれ重要である為、ハイーヒルを履く事の善悪を決めるのはなかなか困難です。

 私自身は、状況に合わせてその都度判断するというのが、柔軟で良い考え方だと思います。

 例えば、フォーマルな場に出る時はハイヒールを履き、日常ではできるだけ履かないなどのように、その時の状況に合わせて使い分ければ、まず問題になる事はありません。実際ほとんどの方は、経験的にそうされているのではないかと思います。

 注意してほしいのは、からだの調子が悪い時、例えば腰痛や肩こり、頭痛などがひどい時は、できるだけハイーヒルをはかないようにする事です。

 特に肩こり腰痛などの症状がすでにある場合は、より症状を悪化させて慢性化させる原因になりかねません。ハイヒールはからだが元気な時に必要に合わせて適度に使用するよう心がけるのがよいかと思います。

まとめ

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はい、ここまでハイヒールと姿勢との関係を解説しました。

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つまり、見た目の代償にからだには負担がかかるって事だね。

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そういう事です。ですから体調に合わせて必要な時にだけ履くのであれば問題ないのですが、ハイヒールを履く事が習慣化してしまうと、問題が大きくなる場合があります。

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どういうこと?

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ハイヒールを履くことで胸を張る姿勢が習慣化すると、胸を張った状態で背中が硬く固定されて、「胸つき出し姿勢」になってしまう場合があるのです。

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一旦、そうなってしまえば、矯正しなければ元の姿勢には戻らなくなります。

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なるほど。ハイヒールを履く習慣は、悪い姿勢になる原因になる場合もあるのか。

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最後にポイントをまとめます。

  • ハイヒールを履くとかかとが高くあがる。それは「急斜面に立っている」事と同じ事。
  • かかとが上がると、からだは前傾して不安定になる為、姿勢全体が変化して、胸を張った姿勢になる。
  • 胸を張る姿勢になると、見た目がよくなり特に洋装が引き立つ。
  • その一方、からだには大きな負担となり、背部痛や腰痛などの様々な身体症状が現れる。
  • ハイヒールを用いる事を習慣化しないようにして、必要な時だけ用いるのがお勧め。
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