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まとめ・胸を張る姿勢とのつき合い方

 ここまで、胸を張る姿勢とはどんな姿勢なのか、解説してきました。最後にここまで解説してきた内容をまとめてみます。

胸を張っても背筋は伸びない

 胸を張るという動作は、背筋を伸ばす動作ではなく、胸を前に突き出すという動作です。背中が丸くなっている人に「胸を張って!」と言っても背筋は伸びないのです。(詳しくはこちら)

胸を張る姿勢と猫背はほとんど同じ姿勢

 胸を張る姿勢の形は"L"の字。一方、猫背の形は"く"の字です。"L"と"く"は、見た目は違いますが、形で言えば同じです。よって、胸を張る姿勢と猫背は、背中の形で見れば同じ姿勢と言えます。この事から、日常的に胸を張っていた人が、胸を張る事をやめてしまうと、とたんに猫背になってしまう事もあります。(詳しくはこちら)

美しい姿勢は胸を張る姿勢だけではない

 確かに、胸を張る姿勢は美しい姿勢です。しかし、美しい姿勢は、胸を張る姿勢だけではなく、他にも直線姿勢という美しい姿勢があります。この二つの姿勢の違いは身体にかかる負担です。胸を張る姿勢は、身体の形をデフォルメしている為、強い身体的負荷がかかります。それにより、肩こりや腰痛、産婦人科系の問題がおこりやすい事が統計からわかっています。(詳しくはこちら)


 このように、胸を張った姿勢を冷静に見ていくと、いくつかの問題点が簡単に浮き彫りになってきます。
  しかし、どうしてこのような単純な事を、多くの人が見過ごしているのでしょうか?
  一つの理由は「胸を張る姿勢は良い姿勢」という先入観でしょう。
  もう一つの理由は、姿勢を形としてとらえる事の難しさです。
  単純な形、例えばリンゴとかでしたら、人は形として認識できます。リンゴが四角だったら、誰でもおかしいとわかるでしょう。しかし、ヒトの姿勢のような、いくつかの形が複雑にからみあったものは、全体の印象(見た目)として認識しがちです。
 この事は、絵や彫刻を趣味とする人は、よく理解できる事だと思います。目で見たものを正確に描き出す為には、複雑な対象を形としてとらえる必要あるからです。デッサンとはまさにこの形をとらえる訓練です。実際、複雑なものを形としてとらえる事は訓練をしないとなかなか難しいものなのです。

 さてここまでで、いくつかの胸を張る姿勢の問題点を解説してきました。
 では、私達は、どのように胸を張る姿勢とつき合っていけばよいのでしょうか?
 
 我々の生活様式は、現在ほぼ洋式化しています。日常着ている服装はほとんど洋服ですから、より美しく見せる為には、胸を張る必要があります。こういった事からも、日常から胸を張る事をまったく行なわないようにするのは非現実的です。そして、実際の所、必要に応じてたまに胸を張る姿勢をとっている分には、なんら問題はありません。問題になるのは、常に習慣的に胸を張っている場合です。そうでないなら、「胸突き出し姿勢」になる事もありません。

 つまり、必要な時、時と場所や服装に合わせて胸を張る姿勢をとれば良いのです。常日頃から胸を張り続けてはいけません。胸を張る必要のない時は、人の自然な姿勢である、直線の姿勢をとるよう意識しましょう。例えば、おしゃれをしておでかけする時などは、胸を張る姿勢を意識する。そうして自宅に帰って、のんびりする時は、胸をはらずに、直線姿勢で過ごすようにする、というふうにです。
 以上のような意識できれば、胸を張る姿勢とも問題なくつきあっていけるはずです。


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