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"胸を張る"のは体に悪い

正しい姿勢と胸つき出し姿勢

 胸をはると姿勢がキレイに見える。これは事実です。しかしその一方、体には強い負担がかかります。何故、" 胸を張る"のは体に良くないのでしょうか。

 前章で紹介したように、背中の変形は猫背と同様ですから、猫背と同様の負担が体にかかります。しかしそれだけでなく、胸つき出し姿勢特有の問題もあります。その代表的な2つを紹介しましょう。

  • 体全体が反り返る為、背中全体が緊張し腰痛や肩こりになる。
  • 胸側の肋間が狭められる

体全体が反り返る為、背中全体が緊張し腰痛や肩こりになる。

 今これを読んでいる方は、実際に胸をぐいっと張ってみてください。背中に強い力がかかるのがわかりますか?

 事実、胸を突き上げた状態を維持するには、つねに背筋に力をいれておく必要があります。何故なら力を抜くと、すぐに見た目の悪い元の姿勢に戻ってしまうからです。ですから、胸つき出し姿勢を常とする人は、背部痛に悩まされている人が多くいらっしゃいます。

 胸つき出し姿勢は、言い換えれば軍隊式の直立不動の姿勢と同様です。ある研究では、軍隊式直立姿勢になると、下半身の筋肉に負担が増大し、体全体のエネルギー消費量は20%アップするという結果が出ています。

胸を張ると背中全体が張る

 又、胸がつき上がる事で、背中は全体的に大きく反ります。結果、背中全体の筋肉が短縮し筋緊張がおこり、お腹が大きく前に突き出てきます(上図参照)。
  悪い姿勢と健康障害でも解説しましたが、体の反りは、肩こり・冷え・むくみ・腰痛症状を生み出す原因となります。

胸側の肋間が狭められる

胸を張ると肋骨が狭まる

胸が突き上がる事で、胸側は圧縮された状態になります(上図参照)。肋骨のすき間は圧縮され、呼吸が浅くなり、人により、胸の圧迫感を感じるようになります。


 ここであげた他にも問題(首がストレートネックになります。これについては次章で解説します。)があるのですが、ここではこの程度にしとおきます。 胸つき出し姿勢の問題をまとめれば、"背中に力をいれていないと姿勢を維持できない"という事に尽きます。力が常時入っていると、体は疲れやすくなり、いろいろな健康問題につながってきてしまうのです。

 しかし、胸をはった状態をキレイと考える女性に"胸をはるな"というのは、酷でしょうし、それをやめるのも難しいでしょう。美しさを求める女性の気持ちはよくわかります。

 ではどうすれば良いか。いろいろな考え方があると思いますが、私は、次のように考えます。"まず、体に良い正しい姿勢を理解し出来るようにする。そして、時と場合で姿勢を使い分ける。"

 例えば人に見られる仕事、モデルようなの仕事をしている人でも、家に帰れば胸つき出し姿勢をしている必要はないわけです。オフタイムは"体に良い"姿勢をしていたほうがいいに決まってます。日常の姿勢は体に良い正しい姿勢、仕事の姿勢は胸を張った姿勢と使い分ければ、悪い姿勢による症状はほとんど押さえ込めると私は考えています。

 しかし、そうする為には、体に良い正しい姿勢がどんな姿勢かを知っていないといけません。ですから、最初に言ったように、正しい姿勢をイメージする事が大事なのです。もちろん、イメージがしっかりできていても、正しい姿勢がとれるだけの体のやわらかさも必要です。その為にもこの後紹介するエクササイズを日常的に行うことが重要になります。


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