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悪い姿勢と むくみ・冷え との関係

冷えむくみイラスト

 むくみや冷えは、体の循環機能の低下でおこる症状です。循環機能の低下は、さまざまな要因でおこります。悪い姿勢も、循環機能を低下させる要因の一つです。特に、下半身のむくみ・冷えは、悪い姿勢との間に明確な因果関係があります。循環機能を低下させる悪い姿勢とは、下半身が前に傾いた姿勢で、その理由は、主に二つに分けられます。

  • 下半身の筋肉が緊張する
  • ふくらはぎのポンプ機能の低下

下半身の筋肉が緊張する

体が前傾すると下半身の負担が増加

下半身が前傾する事で、それを支える筋肉が緊張する。

  姿勢が悪くなると、大抵の場合、体の反りが強くなり、お腹が前に突き出てきます。これは代表的な悪い姿勢(猫背姿勢、腰つき出し姿勢、胸つき出し姿勢)全てに当てはまる変化です。お腹が前に突き出ると、それに引っ張られる形で、下半身は前に傾きます。その結果、体が前方に倒れないように下半身の筋肉(特にふとももとふくらはぎ)が緊張してくるのです。下半身の筋肉の緊張は、筋肉内部の血管を締め付ける事になり、循環機能を低下させる原因になります。

 悪い姿勢が原因でむくみ・冷え性になっている方は、大抵の場合、前屈ストレッチが苦手です。ふくらはぎを含む下半身の筋肉が硬いため、体が前に曲がらないのです。 

ふくらはぎのポンプ機能の低下

ふくらはぎには、血液を上に押し上げるポンプ作用がある

 体の循環を司る器官は心臓です。この心臓が機能する事で、頭の先から足の先までの血液循環が保持されています。一方、人間は二足で直立する生き物ですから、縦に長い構造をしています。ですから、足先の血液を心臓まで戻すには、重力に逆らわないといけませんので、高い循環能力が必要となります。そこで心臓を補助する機能として、"ふくらはぎ"が働きます。ふくらはぎの筋肉は、足の中を通る血管に対してポンプのように働きをしていて、血液を心臓に押し戻す機能があるのです。このような事から、ふくらはぎは"第2の心臓"と呼ばれていて、循環を保持する大切な役割をしています。

 しかし、姿勢が悪くなり下半身が前に傾くと、体の重心位置が、体の中央(くるぶし)から背中側(かかと)に移動してしまい、歩行時等に足首がうまく動かなくなります。結果、ふくらはぎのポンプ機能は低下し、むくみと冷えの症状を引き起こすのです。


お腹の突き出し度と冷えむくみの関係グラフ

腹のつき出し度合いと冷え・むくみの比例関係を示すグラフ

 上のグラフは、お腹の突き出し具合と、冷え・むくみを訴える人の割合の変化をグラフにしたものです。お腹のつき出し具合が横軸、冷えむくみを訴えた人の比率が縦軸です。お腹のつき出し具合と下半身の傾き具合は、比例関係にありますから、"お腹つき出し度 = 下半身の傾き度"と考えてかまいません。グラフ左端、お腹つき出し度60%以下というのは、体の中央にお腹があり、下半身も傾いていない事を示します。この時の冷え・むくみを訴えている人は2割以下です。しかし、グラフ右端、お腹つき出し度90〜100%、つまり姿勢が悪く、下半身は大きく前に傾いている人の場合、冷え・むくみを7割近くの人が訴えている事がわかります。このグラフからも、下半身の前傾と、冷え・むくみの症状は、比例関係になっている事がおわかりいただけると思います。

 腰痛の章でも少し触れましたが、循環機能の低下は、"しびれ"に似た症状を引き起こす事がよくあります。このしびれを、神経痛(特にヘルニア)と勘違いされている方が多くいらっしゃいます。しびれの症状を、神経の問題として治療しても改善されない方は、次に循環の問題を疑ってみるのが良いかと思います※1。何故なら、悪い姿勢を矯正して、下半身の前傾が改善されると、それに合わせて手足のしびれも改善する方が、私の治療室で多数いらっしゃるからです。



補足メモ

  • ※1 事務職の方では、座った姿勢の問題も考えないといけません。足がむくむ典型的な座り姿勢は、膝下を椅子の下に巻き込んでつま先立ちしているような状態です。ふくらはぎに強く無駄な力が入る為、むくみの原因になります。この座り方をする人は、立ち姿勢も悪い事が多いです。むしろ立ち姿勢が悪いからこのような座り方をしてしまうと言った方がいいでしょう。その理由は別の章で。
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