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Q35:疲れ目と姿勢との関係

 仕事の関係で一日中パソコンを見続けている為、疲れ目がひどいです。最近は目の奥が痛み、頭痛もあります。もともと姿勢が悪く、座り方のだらしないことも原因かもしれません。 このような場合、姿勢がよくなれば少しは楽になりますか?

-お答え-

対象物に頭が近づく

 疲れ目の直接的な原因は目の使いすぎですから、姿勢をいくら気をつけても、机仕事を減らさない限り根本的には解決しないでしょう。とは言え、症状を悪化させる要因として考えれば、悪い姿勢は疲れ目の大きい原因です。特に以下のようなサインに複数当てはまるならば、悪い姿勢の関与が疑われます。

  • 目の表面ではなく、目の奥に強い疲れを感じる。
  • 目薬等をしてもあまり効果がない。
  • 肩こりや頭痛が伴う。
  • 座り姿勢が安定しない。周りから姿勢が悪いと言われる事が多い。

 以上のような特徴に複数あてはまるならば、悪い姿勢が必要以上に疲れ目を悪化させている可能性が考えられます。悪い姿勢により疲れ目が悪化する要因は大きくと二つあります。一つは、頭が対象物に近づきやすくなってしまう事、もう一つは、目の奥の神経を刺激してしまう事です。それぞれ少し解説しましょう。

頭が対象物に近づきやすくなる
 長時間パソコンなどの机作業をしていれば、作業に没頭していつのまにかパソコン画面に頭を近づけてしまう事は多少なりとも誰にでもあると思います。これは生物としてのヒトが視覚に大きく依存している事と関係しています。例えば犬は嗅覚に大きく依存した生き物ですが、やはり感覚器官である鼻を対象物に近づけようとする習性があります。同様にヒトも、作業に没頭すると本能的に対象物に目を近づけようとしてしまうのでしょう。

 問題なのは、悪い姿勢になると背中が丸まり何もしなくても頭が前に突き出るため、対象物にさらに頭が近づきやすくなってしまう事です。その結果、疲れ目をさらに悪化させる事になります。

目の奥にある神経が刺激されるようになる
 みなさんから疲れ目の症状について詳しく話しを聞くと、疲れ目には二つの種類がある事がわかります。一つは、かわき目や目のかすみなどの目そのものの疲れです。これらの症状には、目を休ませる事が大切です。作業を中断して目を休め、目薬を用いたり遠くを見たりするのがよいでしょう。

 もう一つは、目の神経の疲れです。目の表面というより目の奥の疲れとして意識される事が多く、目を休ませたり目薬をしてもあまり楽にならない傾向があります。症状がひどくなると、後頭部から頭頂部にかけて頭痛が広がり、合わせて首から肩にかけてコリを強く感じるようになります。

 このように神経が刺激されるのは、パソコン画面からの光などが原因だとよく言われていますが、悪い姿勢も大きな原因になっていると私は考えています。

 痛みの原因となっている目の奥の神経を辿ると、三叉神経(さんさしんけい)という大きな神経につながります。それをさらに辿っていくと、後頭部のつけねにある神経にまで辿りつきます。

 悪い姿勢になると、頭はうつむきかげんになり目線が下がります。そのままでは前を見る事ができないため、顎をあげるクセがつきます。顎が上がると後頭部は締め付けらます。そしてそれは後頭部の神経をも刺激するらよう作用し、さの結果、それにつながる目の奥の神経までもが刺激されるようになるのです(※詳しくはこちらで解説しています)。

あごがあがると後頭部が刺激される

 以上、悪い姿勢と目の疲れの関係について解説しました。もちろん最初にも述べた通り、直接的な原因は目の使い過ぎですから、一番の解決法は、目を休ませる事です。

 しかし、上記に紹介したような事に心当たりがあるならば、姿勢矯正をする事で症状の悪化を防ぐことができるかもしれません。

 又、こちらで紹介している姿勢矯正エクササイズには、後頭部の締め付けをストレッチする効果もありますから、疲れ目を感じた時にもおすすめです。



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