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Q31:下半身太り(ぽっこりお腹)と姿勢との関係は?

 下腹がぽっこり出ている「ぽっこりお腹」に悩んでいます。昔からダイエットをしても下半身だけ細くなりません。家族にはお尻が出ていて反り腰だからではないかと言われています。このような場合、姿勢を矯正すれば少しはお腹がへっこみますか?

-お答え-

 実際に姿勢を見てないので正確な事はわかりませんが、お尻が突き出ていて「そり腰」になっているのならば、それは悪い姿勢によるぽっこりお腹である可能性はかなり高いと思います。

 「そり腰」は猫背を含めて全ての悪い姿勢における共通の変形です。何故なら悪い姿勢になると必ず全身が反り返るからです。実例をお見せしましょう。

 上は典型的な「首ねこ背」姿勢の方の写真です。頭が前に突き出ていて、肩を中心に背中が丸くなっている事が写真からわかると思います。下半身に注目すると、お腹が前に突き出て「反り腰」になっていて、下腹はぽっこり出ている事もわかります。

 このように猫背になると反り腰になるのは、バランスを安定させようとするからだの自然な働きによります。背中が丸まると頭が前にずれて全身のバランスが崩れます。そこでお腹を前に突き出し反り腰になる事で、下半身を頭の位置に合わせ全身のバランスを安定させるようからだが自然に動くのです。これが背中が丸まると必ず反り腰になる理由です。

 このように反り腰になると、骨盤は前に傾いてお尻が後ろに突き出てきます。すると傾けたコップから水がこぼれるように、骨盤に収まっていた下腹部がこぼれ出てしまい、ぽっこりしたお腹になってしまうのです(下図参照)。

 反り腰は他にもいろいろな影響をからだに及ぼします。腹筋と背筋の筋力バランスが崩れるのもその一つです。正しい姿勢である場合、腹筋と背筋はバランスよく働いて体幹を安定させていますが、反り腰になると、背筋は上下に縮められ緊張し、一方腹筋は上下に引き伸ばされ筋力が低下します。力が出なくなった腹筋は弛緩して、お腹のぽっこり度合いをさらに強めます。

 又、反り腰は下半身太りの原因にもなっています。反り腰になり腹筋の働きが弱まると、後方のゆらぎに対してからだは不安定になります。そこで、ふとももからふくらはぎが腹筋の代わりに働くようになります。このような状態が長期化すれば筋肉は発達して下半身は太くなります。さらに、お腹の圧力(腹圧)も弱まります。すると下半身の血液を心臓に戻す力が弱まり、下半身の循環が低下して下半身をより太りやすくします。

 これら以外にも、腰痛や膝の痛みなどにも反り腰は関与しています。このように反り腰(又はそれによるぽっこりお腹)は、あまり注目されませんが、実は猫背と同じくらい大きな姿勢の問題なのです。

 しかし、このように問題の多い反り腰とぽっこりお腹ですが、姿勢矯正をすると即座に改善してしまうという良い点もあります。下の写真をごらんください。

 写真は先の例の方の姿勢矯正前後を比較したものです。矯正三ヶ月後の右側の写真を見ると、猫背が改善されただけでなく、ぽっこりお腹も改善されている事がわかると思います。これは姿勢矯正をした事で体全体のバランスが回復して、腹筋が本来の力を取り戻した事が要因です。

 このようにダイエットをしなくても姿勢矯正さえすればお腹はへっこむわけですから、美容の問題として気にしている人にとっては、ちょっとしたメリットだと思います。

 しかし、下半身太りに関しては姿勢矯正をしてもすぐには改善されません。姿勢矯正をして下半身のバランスが回復した後、時間とともに改善していきます。ですから、あせらずに正しい姿勢を長期的に維持するよう心がける事も重要になります。又、前屈のストレッチ太もものストレッチなどを合わせておこない下半身の循環を促してあげるのも効果的です。

 ※参考リンク:お腹のぽっこり具合がわかる。お腹突き出し度
       姿勢矯正の実例 首猫背姿勢(3) ぽっこりお腹の矯正



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