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Q24:靴底の減りやすさと姿勢との関係

 普通に歩いているだけで靴底がすぐに減ってしまいます。歩き方の悪い事が原因だと考えていたのですが、家族から猫背が原因ではないかと指摘されました。実際、姿勢が悪いと靴底も減りやすくなるのでしょうか。

-お答え-

 靴底の減りやすさと悪い姿勢との間には深い関係があります。もちろん歩き方のクセも大きな原因ですが、そのような事に心当たりがなく、さらに見た目に悪い姿勢であるならば、その可能性は高いと言っていいでしょう。

 悪い姿勢になると靴底が減りやすくなるのは、からだの重心が後ろに傾く事が原因です。

悪い姿勢になると重心が後ろに傾く

 上は体重の負荷のかかる部位を模式的に示した図です。図中の垂直線が体重の通り道を示していて、これを重心線と言います。図を見ると、左の正しい姿勢は足のくるぶし付近に重心がありますが、右の悪い姿勢はかかと付近まで重心が下がっている事がわかります。

 このように重心が後ろに傾くのは、悪い姿勢になるとからだが反り返る事が原因です。からだが反り返ると上半身は後ろに傾いた状態になります(上図右参照)。すると上半身の重さが背中側にかたより、その結果として重心も傾いてしまうのです。図は猫背ですが、どのような悪い姿勢であっても必ずからだは反り返ります。

 このように重心が後ろに傾くと、歩いている時に足首がうまく動かなくなります。イメージのつかめない方は、実際にからだをのけぞらせて歩いてみるとよいでしょう。重心がカカトにある為に足首をうまくコントロールできない事がすぐに分かるはずです。通常、歩いている時の重心は足の中心より少し前にあり、そのおかげでスムーズに足首が進行方向に動くようになっているのです。そして、足首がうまく動かなければ、当然地面に足を擦りやすくなり、結果として靴底は減ってしまうというわけです。

 以上、悪い姿勢になると靴底が減りやすくなる仕組みを解説しました。もちろん、原因は悪い姿勢だけでなく「歩き方の悪いクセ」など他にもあります。そこで原因を特定する為に、靴底のどの部分が減りやすいか具体的に調べてみましょう。実は、靴底の減り方のタイプから原因がある程度わかるのです。次に典型的な靴底の減り方のタイプをいくつか紹介しましょう。

かかとが減りやすいタイプ
 かかとが一番減りやすい場合、その原因は悪い姿勢である可能性が大です。かかとを擦る(かかとを鳴らす)歩行は、重心が後ろに傾いている時の典型的な歩き方だからです。

外側が減りやすいタイプ
 靴の外側が減りやすい場合も、悪い姿勢が原因である可能性が高いです。何故なら、悪い姿勢になると足の外側に体重が乗りやすくなるからです。下図をご覧下さい。

悪い姿勢になると重心はからだの外側にぬける

 上図は、先ほどと同様、体重の通り道を模式的に示した図です。先ほどと違うのは側面ではなく正面から見た体重の通り道である点です。図を見ると、左の正しい姿勢はからだの中心をまっすぐ通り抜けていますが、右側の悪い姿勢は腰から左右に分岐して、最終的にそれぞれの足の外側(小指側)に体重が抜けている事がわかります。

 足裏全体を用いて歩く為には、正しい姿勢のように体重がからだの中心を通っている必要があります。しかし、悪い姿勢になり足の外側に体重が乗ってしまうと、歩いている時に足底が内側に傾いて外に振れやすくなり、靴の外側を地面に擦るようになってしまうのです。

 このようになる原因は悪い姿勢だけでなく、「内股歩きのクセ」や「O脚」の場合もあります。ですから、必ずしも悪い姿勢が原因とは言えないのですが、その根本原因には悪い姿勢が関わっている場合が多くみられます。

内側が減りやすいタイプ
 靴の内側が減りやすい場合、原因は悪い姿勢ではなく「歩き方の悪いクセ」である可能性が高いと思います。特に「がに股歩き」のクセは典型的です。

減り方に左右差の大きいタイプ
 靴の両側ではなく、片側だけ減りやすいという人もいるでしょう。この場合、からだの左右のバランスのズレである 「からだのゆがみ」が関与しているケースが多く見られます。からだのゆがみについては詳しくはこちらをご覧下さい。


 以上、靴底の減り方のパターン別に可能性の高い原因を紹介しました。ちなみに正しい姿勢である場合、かかとの外側とつま先の内側がバランスよく減る傾向がありますので、参考にしてチェックしてみてください。


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