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Q20:睡眠と姿勢との関係

 普段から腰痛と肩こりがあるのですが、最近は寝起きに症状を強く感じるようになりました。合わせて寝付きも悪いので、少し高価な寝具に変えてみたりもしたのですが、 改善しないばかりかよりひどくなった気がしています。又それとは関係なく、姿勢が悪くなったとも家族から言われていまして、それが症状と何か関係あるのではと疑っています。実際、これら症状と姿勢は関係しているのでしょうか?

-お答え-

睡眠と姿勢

 姿勢と睡眠の間には深い関係があります。そもそも普段の姿勢を横向きにしたのが寝る姿勢ですから、ある意味それは当然です。例えば猫背であるならば、背中は凸状になっていますから、それが寝具にあたって寝ずらいであろう事は想像できると思います。

 又、問題は寝ずらいだけではありません。睡眠時のストレスが高まる為、様々な寝起きの症状を引き起こす原因になるのです。典型例をいくつか紹介しましょう。

反り腰になり腰痛に
 悪い姿勢になると背中は凸状になります。これは例えるならノートの下にはさまった消ゴムのような存在です。その状態で横になれば、凸状の背中以外は寝具に密着しなくなります。中でも腰と肩は不安定になりやすく、多くの場合少し浮いた状態になります。腰はいわゆる「反り腰」と同じ状態になり、腰の筋肉は緊張した状態になります。イメージのわかない方は試しに仰向けに寝て腰を少し浮かしてみましょう。すぐに腰の筋肉が緊張するのを実感できるはずです。

 又、「反り腰」の状態は腰の関節が締めつけるようにも働きます。締め付けられた関節は炎症状態になり、慢性的な腰痛の原因にもなります。(※そり腰について詳しくはこちら。又、寝起きの腰痛に関してはこちらで詳しく解説います。)

「アゴ上がりの状態」から肩こり・頭痛になる
 凸状の背中は肩と頭も浮いた状態にします。腰と同様、浮き上がった状態を支える為に筋肉は緊張して、肩・首コリの原因になります。一方、浮いた頭は寝具に落ちるように傾く為、「アゴ上がりの状態」になります。顎が上がると後頭部のつけねに圧迫の力が加わり、それが頭痛の原因となります(※頭痛について詳しくはこちら)。又、アゴが上がると気道も圧迫される為に睡眠時無呼吸症を悪化させる場合もあります(※睡眠時無呼吸症について詳しくはこちら)。


 以上、悪い姿勢により引き起こされる寝起きの症状の典型例を紹介しました。こういった症状以外にも、背中がデコボコしている為に寝付きが悪かったり眠りが浅くなったりする根本的な問題もあります。

 もろちん、このような睡眠の問題は、ストレスや自律神経失調などが原因である場合も多いのですが、そういった問題に心当たりがなく、「あお向け寝」が苦手で寝返りを繰り返しやすく「眠いのに寝れない」事の多いような方は、その原因は悪い姿勢である可能性は高いと思います。

 このような悪い姿勢による寝付きの悪さを改善するのに、寝具を交換するというのも手っとり早い方法です。しかし、それで問題が解決したように思えても、実は単にストレスのかかる部位が別の場所に移動しただけで、しばらくすると別の新たな問題が発生してしまう場合もよくあります。

 例えば背中のデコボコを吸収するような柔らかい寝具にすると、一時的に寝やすくはなるのですが、布団による押し返しがなくなった結果、背中のデコボコがより強まり、寝起きの腰痛や肩こりが逆になりひどくなる場合もよくあるのです。このような理由で、姿勢の悪い方が寝具に頼り過ぎると、短期間で寝具をとっかえひっかえするようになる事がよくあります。

 以上ような事から、やはり寝具を工夫するだけではなく、根本的な原因である悪い姿勢を矯正するのが改善の一番の近道だと思います。そうしてデコボコな背中を矯正する事ができれば、寝具について悩む必要はなくなりますし、寝起きの様々な症状が改善するだけでなく、寝付きもよくなる場合がほとんどなのです。


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