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Q19:足を組むクセの改善法

 座って作業をしていると、つい足を組んでしまいます。からだに悪いのでやめようとは思っているのですが、足を組まないと姿勢が安定せず作業に集中できません。どうすれば足を組まずに安定して座る事ができるのでしょうか。

-お答え-

 この質問者の方と同様、座り仕事をしているといつの間にか足を組んでしまうという方は、かなり多くいらっゃるのではないでしょうか。

 そういった人のな中には、足を組むクセをやめようと努力した事のある方もいるかもしれません。しかし、足を組むクセを直接改善するのは困難な事だと思います。何故なら足を組んでしまうのは、そうせざるえない原因が別にあり、その為に「しかたなく」しているという側面が強いからです。

 では、その大元の原因とはなんでしょう。それは「悪い姿勢」と「からだのゆがみ」です。それぞれ簡単に解説しましょう。

悪い姿勢
 多くの場合、悪い姿勢になると足を組まざるえない状況になります。ここでは猫背を例に解説しましょう。猫背になると背中は丸い状態になります。その状態で座ると、骨格の仕組みから必ず骨盤は後ろに傾いた状態になります。

猫背の人の典型的な座り姿勢

 上図は猫背の人の典型的な座り姿勢を示しています。骨盤が後ろに傾いていて、いわゆる「丸まった腰」状態になっている事がわかります。このように骨盤が後ろに傾くと、本来お尻の中心にあるはずの重心が背中側にずれてしまいます。(図中の赤い垂直線が重心位置)。すると、手元に力がはいりずらくなり、作業効率が下がってしまうのです。

 この状態を簡単に解決する方法が「足を組む」事です。「足を組む」と足だけでなく骨盤も連動して動きます。具体的には骨盤が前に傾くように動くのです。つまり、猫背になった事で後ろに傾いた骨盤を、足を組む事で元の位置に戻し、重心を安定させる事が出来るのです。

足を組むと骨盤は前に傾く

からだのゆがみ
 からだのゆがみも足を組まざるえなくなる原因の一つです。「からだのゆがみ」とは「からだがねじれたり傾いたりして、バランスの崩れている状態」を意味します(※からだのゆがみについて詳しくはこちらで解説しています)。

 からだがゆがむと骨盤の位置も変化します。多くの場合ねじれてお尻が片側に傾いた状態になる為、安定して座るのが難しくなります(※骨盤のゆがみについて詳しくはこちら)。

 この状態を簡単に改善するのが、またもや「足を組む」事です。(傾いた側を上にして)足を組むと、骨盤がねじり戻される事で座面を平行に戻す事ができるからです。一般には「足を組むとからだがゆがむ」と考えられていますが、実際はその逆で、からだがゆがむから、足を組まざるえなくなるのです。


 以上、足を組まざるえなくなる代表的な2つの原因を紹介しました。このように見ていくと、足を組むのは不安定になった姿勢を安定させる為であり、いわゆる「必要悪」である事がわかります。ですから「悪い姿勢」と「からだのゆがみ」を放置したまま足を組むクセだけを改善しようとすると、それが困難であるだけでなく、無理すれば座り姿勢が安定しない為に腰痛などの別の問題が引き起こされるかもません。

 もちろん、足を組むのが「からだに良い」という分けではありません。あくまで手っ取り早いバランス修正動作であって、長期的にみれば、悪い姿勢やゆがみを逆に悪化させる事になります。ですから、できれば改善した方が良いのは確かです。このような事から、少し遠回りに思えても、まず「悪い姿勢」と「からだのゆがみ」を先に改善する必要があるのです。

 「悪い姿勢」と「からだのゆがみ」の改善については次に紹介するリンク先を参照して下さい。悪い姿勢についてはこちら、「からだのゆがみ」についてはこちらになります。どちらにしても、まずはこちらで紹介している姿勢矯正エクササイズに挑戦してみるとよいでしょう。

 「悪い姿勢」と「からだのゆがみ」が改善されれば、足を組む必要そのものがなくなりますから、多くの場合、いつのまにか足を組む頻度は大きく減ってくるはずです。


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