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Q10:スポーツと姿勢との関係について

 将来サッカー選手になりたいと考えています。普段から筋トレやストレッチなど、良いからだをつくる為に様々な努力をしているのですが、 やはり姿勢が悪いと、運動能力は低下するのでしようか。

-お答え-

 スポーツの能力を向上させる要素は様々です。 筋力はもちろんの事、洗練された動作、状況の把握とその分析力、他の選手とのコミュニケーション能力などなど。それら複合的な能力がトップアスリートになる条件なのでしょう。

姿勢は、そういった総合力を身につける為の基礎となるものだと私は考えています。実際、サッカーのような高い身体能力を必要とするスポーツ選手が悪い姿勢である事は稀です。 その事実は、正しい姿勢である事がトップアスリートになる為の基礎的な条件である事を示していると思います。

 では、正しい姿勢であると運動能力にどのようなメリットがあるのか、代表的な例を説明しましょう。

正しい姿勢は反射的な動作に優れている

 まるで安定した「やじろべえ」のような状態、それが正しい姿勢です。つまり正しい姿勢とは、偏りのないバランスの優れた状態なのです(※正しい姿勢について詳しくはこちら)

 このような状態は、反射的な動作をする時に有利です。重心に偏りがない為、どのような動作にもすぐ対応できるからです。 一方、悪い姿勢は、特定の方向(多くは背中側と外側)に重心の偏りがあります。その為に反射的に動こうとすると、バランスが崩れてしまう事が多いのです。

正しい姿勢は筋肉の力を発揮しやすい

 筋力を増強するには何らかのトレーニングをする必要がありますが、正しい姿勢であれば、今ある筋肉の力を最大限発揮する事が出来るようになります。

 通常、筋肉は常に一定の緊張をしている事でからだの形を保持しています。もし、筋肉が完全に弛緩したら、からだはふにゃふにゃになってしまいますし、当然、直立する事も出来ません。 そう考えると運動中に発揮される筋力とは、「 最大筋力 − 平常時の緊張 」という簡単な計算式から導きだされる事がわかります。 正しい姿勢の平常時の緊張は最低限の状態です。その為、筋力をほぼ最大限に生かす事が出来ます。

 一方悪い姿勢である場合、正しい姿勢と比べて平常時の緊張はかなり強い状態になっています。ですから、実質的に発揮できる筋力が弱くなってしまうのです。

悪い姿勢は緊張している

正しい姿勢は呼吸が深く疲れにくい

 正しい姿勢には「疲れにくい」という特徴があります。それは、からだがリラックスしているというだけでなく、呼吸が深いというのも大きな要因です。

 深い呼吸は、スポーツにおいて重要な要素だと思います。疲れにくくなるというだけでなく、心理的な安定効果、動作のリズムのとりやすさなど、多様な効果があるからです。 正しい姿勢が深い呼吸のできる理由は、お腹に適度の圧力があり、肩の配置も適正である為、呼吸をつかさどる横隔膜の働きが安定しているからです。

 一方、悪い姿勢は、からだが反り返る事で腹筋の働きが弱まっているだけでなく、肩の配置も適正ではありません(※悪い姿勢の形について詳しくはこちらをご覧ください)。 その為、横隔膜がうまく働かなくなり、呼吸が浅くなりやすいのです。 深呼吸をした時、肩と胸だけが大きく動いてしまう方は、悪い姿勢により呼吸が浅くなっている可能性が高いといっていいでしよう。

正しい姿勢はケガが少ない

 多くのスポーツ選手を見ていて、私はある事に気付きました。姿勢の良い選手ほど選手生命が長いのです。 もちろん、姿勢がさほど良くなくても、からだの力を巧みに引き出して、立派な成績を残している選手は沢山いらっしゃいます。 しかし、からだに無理な負荷がかかる事は避けられません。その為、若くしてからだを壊してしまう選手が多いのです。

 姿勢が良く選手生命の長い選手の代表例は、野球の一郎選手でしょう。一郎選手の首から肩にかけての姿勢はみごとに理想的な状態です。 彼の選手生命が長い理由の一つは、このバランスのとれた姿勢にあると私は考えています。


 以上、スポーツと姿勢との関係を解説しました。正しい姿勢は、スポーツ上達の基礎的な要素である事がおわかりいただけたかと思います。 もし、あなたがトップアスリートを目指していて、姿勢を気にされているのでしたら、是非一度、姿勢矯正を検討してみて下さい(※姿勢矯正の方法についてはこちら)。


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