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Q7:ダイエットと姿勢との関係

 昔から姿勢の悪い事がコンプレックスでしたが、 最近時間に余裕ができましたので、一念発起して姿勢矯正をしようと考えています。 又、肥満である事もコンプレックスでしたから、同時にダイエットもしようと考えているのですが、どちらを先に優先して行うのが効率的なのでしょうか。

-お答え-

 さほど目立たない軽度の肥満でしたら、好きな方から行ってよいでしょう。しかし、お腹が大きく目立つ重度の肥満であるなら、姿勢矯正とダイエットを同時に行うのがより合理的です。 何故なら、姿勢と肥満の間には密接な関係があるからです。その具体的な関係を、肥満と姿勢それぞれの視点から説明しましょう。最初は、肥満の視点から見ていきます。

 軽度の肥満なら問題ないのですが、明らかにお腹周りの目立つ肥満であるならば、それは姿勢に大きな影響を与えます。 からだ全体から見れば、太ったお腹は大きい「おもり」に相当します。大きなおもりがお腹にくっついているわけですから、そのまま直立すれば当然からだは前に傾いてしまうでしょう。 そこで、お腹のおもりを安定させる為に、からだは自然に腰を反らすよう動きます。

肥満すると反り腰になる

 上図左は、肥満したおなかが「おもり」になっている状態を示しています。図中のお腹には、からだのバランスを示す「テコ」が模式的に描かれています。太ったおなかのせいで、左側のテコの腕が右側より長くなっているのがおわかりでしょうか。当然、このままではお腹側にテコは傾いてしまいます。そこで、図右のように腰を反らす事で支点をお腹側に移動させて、テコの腕の長さを均等にしてバランスを安定させているのです。

 しかし右図を見ると、反り腰になっているだけでなく、背中が猫背にもなっている事がわかります。これは、反り腰になるとからだの重心が不安定になる為、背中を丸める事でバランスを安定させる必要があるからです。つまり、肥満すると、それに比例して猫背にもなるという事実がこの事からわかります。

 次は、姿勢の視点から肥満との関係を見ていきましょう。 下の図は、猫背の人が、ただ直立するとどのような姿勢になるのかを示した図です。

猫背のまま直立

猫背になって直立した図

 見るからにからだが不安定なのがお分かりいただけるでしょうか。背中が丸まった事で頭の重心が前に移動する為、このままでは前のめりに倒れてしまいそうです。 この状態を安定させる為には、体のどこかしらを動かして、バランスを相殺しなければなりません。そこで動くのがお腹になります。

猫背から反り腰へ

 上は、猫背になって不安定になった状態を、お腹を前に出す事で安定させている図です。お腹を前に出す事で、頭の重心を安定させている事がおわかりになると思います(姿勢の変形ついてはこちらで詳しく解説しています)。 つまり、これは先ほどの肥満とは逆の流れですね。このようにお腹が前に出ると、腹筋の力が弱まる為、お腹に脂肪がつきやすくなります。特に脂肪がつきやすいのが「下っ腹」、つまり下腹部です。悪い姿勢と合わせて肥満もしている方は、下っ腹ががこぼれるような見た目になっている事がよくあります。

反り腰と下腹部の実例

 上の写真は、悪い姿勢と肥満を合わせもっている方の典型的な下腹部の見え方です。 お腹が前に出た事で骨盤が前傾して、下腹部こぼれるように見えている事がおわかりになると思います。このように、姿勢が悪いと太りやすくなるだけでなく、より太って見えてしまうのです。

 ここまで解説したように、肥満と姿勢は相互に深く関係しあっています。 ですから、どちらか一方だけ先に改善しようとすると、後回しにされた方が足を引っぱってしまう事がよくあるのです。しかし、ダイエットと姿勢矯正を平行して行うようにすれば、相互に良い影響を与えますから、より効果的に進むようになります。肥満と姿勢の両方を気にされている方は、是非、ダイエットと姿勢矯正は合わせて行うようにしましょう。


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