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Q4:和服と洋服で似合う姿勢は異なるのか

 今度成人式で着物を初めて着るのですが、着物に似合う姿勢のようなものはありますか?

-お答え-

 服装に適したお化粧があるのと同様、服装に適した姿勢というものも、確かに存在します。とは言え、使いわける姿勢はたったの2つです。 一つは和服に似合う姿勢、もう一つは洋装(西洋風の服装、つまり洋服の事)に似合う姿勢です。まずは、それぞれの姿勢の形を見てみましょう。

胸を張った姿勢と背筋の伸びた姿勢

左)洋装に適した姿勢 右)和服に適した姿勢

 上図の左が洋装、つまり通常のフォーマルな服装に適した姿勢で、いわゆる「胸を張った姿勢」です。 そして右が和服に適した姿勢で、見た目のすらっとした「せすじの伸びた姿勢」とここでは呼んでいる姿勢です。

 これが事実かどうかは、市販のマネキンを見ると確かめる事が出来ます。実はマネキンには和服用と洋服用の二週類があるのです。下の図を見て下さい。

洋服と和服用のマネキン図

左図)洋装用のマネキン 右図)和服用のマネキン

 上図は洋装(左)と和服(右)のそれぞれのマネキンのかたちを示した図です。 それぞれ胸を張った姿勢とせすじの伸びた姿勢になっている事がわかると思います。

 このように和服と洋装で似合う姿勢が異なるのは、服装の文化背景の違いに原因があるのではないかと私は考えています。 洋装文化には、からだのかたちを強調しようとする傾向があります。ですから、メリハリのある胸を張った姿勢が似合います。 一方、和服文化には、からだのかたちを隠そうとする傾向がありますから、すらっとした背筋の伸びた姿勢の方が似合うわけです。

 このように服を着る時には、似合う姿勢を意識した方がベストではあるのですが、 実際の所、和服を着る時にせすじの伸びた姿勢を意識できる人は、現在ではほとんどいないのではないでしょうか。 何故なら、和服を着る機会は今や成人式やお正月ぐらいしかありませんし、 ファッション雑誌等を見てもほとんどは洋装で、そのモデルさんも胸を張った姿勢をしているからです。 このような環境で育てば、ほとんどの方が和服に似合う姿勢そのものを知らないのはごく自然なことでしょう。

 しかし、そのような方でも和服を着る機会は度々あります。そのような時、無意識に洋装と同じように胸を張ってしまい、ちぐはぐな見た目になってしまう事があるのです。

 では、和服を着る為だけに、背筋の伸びた姿勢を覚えたほうがよいのでしょうか。しかし、それはそんなに簡単な事ではありません。 何故なら、胸を張る姿勢は意識せずとも誰にでもできますが、背筋の伸びた姿勢は、意識して動作を練習しなければ、そうする事はできないからです。

 このように背筋の伸びた姿勢には「めったに着ない和服だけに似合う姿勢」「覚えるのに手間のかかる姿勢」という二重苦があります。 このような苦労を考えると、わざわざ背筋の伸びた姿勢を覚えるメリットはないように思えるかもしれません。 しかし、実は、背筋の伸びた姿勢を覚える事にはとても大きなメリットがあるのです。それは、健康に良いというメリットです。

 正しい姿勢とはどのうよな姿勢なのでしょうか。もちろん、見た目が良いというのも条件も重要です。しかし、一番重要な条件は、健康に良いかどうかという事です(正しい姿勢についてはこちらで解説しています)。 実は、胸を張る姿勢は、健康に良い姿勢ではありません。

 体のかたちを強調する胸を張った姿勢には、からだの仕組みから考えると物理的に無理がある為、とてもストレスの強い姿勢なのです(胸を張った姿勢についてはこちらで解説しています)。 一方、背筋の伸びた姿勢は、物理的に無理のない姿勢である為、ストレスはまったくと言っていいほどありません。 その為、このホームページでは背筋の伸びた姿勢を「正しい姿勢」として扱っています。

 この質問者の方のように、和服が似合わないと感じている方は、これを機会に是非、背筋の伸びた姿勢を覚えてみみましょう。苦労に見合うメリットがあるはずです。 そのやり方は、こちらで詳しく解説しています。


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