サイトタイトル 姿勢インフォメーション

HOME > 姿勢矯正の実例紹介>ぽっこりお腹の矯正

姿勢矯正の実例 首猫背姿勢(3) ぽっこりお腹の矯正


 Hさんは58歳男性で、腰痛と肩こりで来院されました。特に腰痛がつらいそうで、慢性的に痛みを感じているそうです。まず、Hさんの姿勢写真をチェックしてみると、首から肩にかけて丸くなっている首猫背姿勢である事がわかります。しかし、Hさん自身は太っている事が腰痛の原因だと考えているようです。確かにお腹がぽっこりして目立っています。以下はその時の会話です。

 私「では、腰痛がひどくなったのはお腹が出てきた時期と同じ頃ですか?」
 Hさん「そうです。ですからダイエットしなくちゃと思って努力はしているのですが。」
 私「体重も前と比べて増加しているのでしょうか?」
 Hさん「それが、体重は
前と比べてほとんど変化してないんです。」

 以上の話から、Hさんのお腹が太った(ように見える)のは、姿勢が悪化したからではないかと私は考えました。

姿勢が悪くなると太って見えるその理由

 以前とあまり体重は変わっていないのにお腹が太って見えるようになったという話は、姿勢の悪い方から多く聞かれる話です。そして事実、姿勢が悪くなるとお腹はぽっこりしてくるのです。その理由を理解する為に、Hさんの姿勢写真をもう一度見てみましょう。

 上の写真は、Hさんの姿勢に体の太さを表す線を加えたものです。Aの線は胸部の太さ、Bの線は腹部の太さを示しています。二つの線を比べると、ほとんど同じ長さなのがわかります。つまり客観的に見れば、お腹だけが特別太っているわけではないのです。では、何故太って見えるのでしょうか? 垂直方向の並びに注目してもう一度二つの線を比べて見ると、胸部を示すA線より腹部を示すB線の方が前方にずれている事がわかります(下図参照)。つまり、腹部だけが前方にずれているのです。その結果、体からお腹がはみ出て目立つようになり、太って見えているのです。(さらに詳しい解説はこちら)。

ぽっこりお腹を矯正する方法

 Hさんに、太って見える原因は悪い姿勢であり、症状の原因も同様である事を説明し、姿勢矯正を中心に治療をしていく事を了承してもらいました。治療計画は、週一回の施術と毎日3分間程度の姿勢矯正エクササイズです。又、Hさんは前屈が苦手でほとんど体が前に曲がりません。この事が姿勢悪化の原因の一つになっていますので、前屈のストレッチは最初から毎日数分やってもらう事にしました。
 治療計画の説明の後、Hさんから「腹筋はしなくていいのですか?」との質問がありました。Hさんのようにお腹の目立つ方は、腹筋を鍛えなくてはいけないと考える方が多いのですが、私はあまりオススメしていません。姿勢の悪いまま無理な腹筋運動をすると、筋力がつかないだけでなく腰を痛めるケースも多いからです。まず体を柔らかくして、それからゆっくり腹筋を鍛えた方が良い事をHさんに説明しました(腹筋運動と姿勢矯正についてはコチラで詳しく解説しています)。

矯正2ヶ月ですっきりしたお腹に


 上の写真は、約2ヶ月後のHさんの写真です。体の太さを示す線の垂直方向のずれがなくなる事でお腹がへっこんだのがよくわかりますね。そのおかげで、かなりすっきりした見た目になりました。肩の丸みはまだ完全に矯正されていませんが、症状はほぼ完全に改善しましたので、Hさんの治療はここで終了する事にしました。後は自宅でのエクササイズで矯正を続けてもらいます。
 姿勢矯正後、Hさんのようにお腹周りがすっきりするのは特別な事ではありません。お腹がぽっこりしてくる変形は、全ての悪い姿勢共通ですから、姿勢が矯正されるとほとんどの人はお腹周りもすっきりしてくるのです。